ロシア「核使用の権利?…身勝手な解釈…
ロシアのウクライナ侵略、早一か月経過、双方主張を譲らず泥沼入りしつつある。ロシアはウクライナ全土で「人命を考慮しない徹底的破壊戦術」「非人道的無差別殺戮」を展開している。「破壊」と「殺戮」が目的になっている様に思える。
西側諸国は「第3次世界大戦」「核戦争」を恐れ、直接的軍事行動には出ないと公言、今は、「経済制裁」と「物資・武器支援」「難民救済」だけの状態である。ロシアは「やりたい放題」、街は破壊され、犠牲者がどの位出ているのか、数百人数千人では済まない数だろう。数万を軽く超え、数十万人の可能性もある。
核使用の可能性? プーチン大統領のペスコフ報道官は「我々の概念に従えば」と前置きし、「国が存亡の危機になれば核兵器を使える」「核兵器を使う権利がある」と嘯いている。「国の危機」? 「プーチンの危機」? 定かではない。以前に同報道官は、「経済制裁」宣言は「宣戦布告と同質」とも言っていた。と言う事は、プーチンはロシアと米・NATOは既に戦争状態と認識していると言う事だろう。
米・NATO諸国とロシアの「経済力」の差は比較にならない。ロシアの経済力は韓国以下の弱小国である。「軍事力」も「核」を除けば、相手にならない。「国際社会の支持」は、(中国とイランは良く判らないが)、圧倒的に反プーチンだろう。ロシアと米・NATOの「全面戦争」となれば、即、「ロシアの存亡の危機」となる。「経済制裁」も多少時間はかかるが、「国家存亡の危機」になる。「制裁解除しなければ核を使う」と言う「脅し」もあり得る。
何れにせよ、プーチンが生き残るのは至難の業である事は間違いない。プーチンの「戦争犯罪」は簡単に証明できる。罪を逃れるために「核」を活用する? その可能性はゼロではない。核の抑止力? 独裁者の権利?
ロシアの核保有数は6,000基超、即使用可能な戦術核は1,600基程度(1,000~2,000)と言われている。誰が、どうやってプーチンに自制させるか? 現状、為す術がない。
核を使用すれば、ロシア人は「核によるジェノサイド実行民族」と言うレッテルを貼られることになる。ロシア人はそれを許すだろうか? 人類の歴史に「ロシア人の汚点」を刻むことになる。
期待するのは、「ロシア人の良心」…。それを揺さぶるのは情報、事実をロシア国民に知らしめる事…。
狂人を説得するのは非常に難しい。長期独裁政権が生んだ奇形…。
さてG7、どんな妙策を打ち出すだろうか? 地獄を見ても何もしない。何もできない体制、まどっこしい世界と言うか、空しい世界と言うか、「国連の改革」が急がれる。